MACでSWFを民生用DVDプレイヤーで再生できる動画になるまで

苦労したので、同じように困る方がいるだろうということで、 メモ程度の内容ですが、参考にしていただければ。

パラパラ漫画のような、もしくはトゥイーンアニメのような、 ただ単純なタイムラインのアニメーションSWFを変換するだけなら、いくつかのアプリケーションがあります。

一番シンプルな方法は MacではQuickTimeに変換してアニメーションを書き出せばよいだけです。 WindowsではAVIとかWMVに書き出して、mpeg2エンコードに対応したDVD書き込みソフトで書き込めばよい。

機械は進化しても人間の平均的な進化や知識は知れておりまして、 感覚的に違和感のない表現に落とし込むことを忘れて、 「そんなこと簡単でしょ?」みたいな発想から話から進んでやらざるを得なくなるわけです。

ではインタラクティブなSWFムービーをDVDするとは? まず、率直にいってActionscript(2.0)をFlash Playerないしはブラウザプラグイン以外に簡単に再現する方法がありません。 まだ間に合うなら、これ以上ことは考えないで、 丁重にお断りした方が賢明です。

どうしてもということなら・・・

コンバートという作業にはいくつか種類があります。 1.JPEGからGIFにみたいに単純にファイル形式を変換する作業。 2.DVDからPCで見られるようにする。または逆。いわゆるエンコードといわれる作業。 3.再生方式だけでなく、表現も変換する。←ここまできたらコンバートとは言えない別ギャラ発生。するはず・・・

ということで、だいたいみんなが困っているのは3番目の「再生方式だけでなく、表現も変換する。」です。 今回はインタラクティブなSWFの動画をDVD版に変換するということを重点的に検証しましょう。

う〜ん。 インタラクティブなPCの画面で見ている映像を録画する方法しか思い当たりません。 よく、チュートリアルで見かけるアレです。 (本当はDVI to S端子出力でDVに取り込み、その映像ソースをプロツールで編集するのが手っ取り早いらしい。)

でもカーソルやポインタが表示されてはパソコンの画面を録画しただけ感が、見ている人にも伝わってしらけてしまいます。 カーソルやポインタを目立たない位置に配置して動かさないか、思い切って消すという処理。

●準備するもの イ.インタラクティブであるという特性からアクションの発動は操作はキーボードだけで行なえるかつカーソルやポインタを消したSWFを用意する。 →Flashに精通していないと無理です。自分でできそうにない場合は人にお願いしましょう。

ロ.画面の動きを録画するキャプチャーソフト →今回はOSXで使える優秀なキャプチャーソフト、Snapz Proを使いました。 動画はQuickTimeで保存されます。QuickTimeの詳細な保存方法(DVなど)はいろいろ試してみてください。 QuickTimeQuickTime Proにしておくことを軽くおすすめします。

ハ.キャプチャーした動画を編集するオーサリングソフト →MACにバンドルされているiLifeファミリーのiMovie。切る貼るであれば、これでことたります。

ニ.DVDに書き込むソフト →同じくiLifeファミリーのiDVDでなんとかなります。 というか、先輩クリエイターのU氏にうかがった話では、エンコーダが以外に優秀みたいで、今回のような使い方の場合はFCPのエンコーダよりも奇麗にエンコードしてしまう場合があり、ある一定のレベルの需要であれば、十分なクオリティーです。 今回のようなある意味でローファイな方法ではこれが手軽でベストな選択かもしれません。

では、早速、変換作業に・・・

1.(イ)ができたら、できるだけ大きく取り込みたいのでフルスクリーン表示できるSWF Playerを使います。 SWFムービーは特定のキーを押すと始まるようにしておくと便利です。

2.すかさずSnapz Proで動画キャプチャー。

3.それをiMovieHDでドラッグ&ドロップ。 ここで適当に不要な部分はカットし、iDVD用に書き出します。

4.iDVDでテーマを適当に選んでDVDに焼き込んだら終了。

いちおう、これでいけます。 しかし、一般的にSWFはWEBサイトで使われることが一般的です。 テレビサイズを想定して作ってないことが多く、 文字情報が重要な解説ものだと、DVD Playerを通してテレビに映し出された画面では文字が読めないこと受け合いです。 映像ソースが16:9でない場合、左右がきれる。 映像ソースが4:3の場合、上下に黒帯で結果、画面が信じられないくらい小さくなる。 などの問題が発生します。

こういう諸処の問題は個人の責任で解決してください。 実際、この方法では最終的な処理としては収まらず、U氏が諸々の方法で解決いただきました。 ニーズとケース次第です。

今回はSnapz Proを利用する例をあげましたが、ScreenFlowというソフトも気になるので、使用された方がいらっしゃいましたら、情報を待っています。